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寒かった冬が終わって暖かな春になると、新しい緑が芽吹き、私達は自然のありがたみを再確認します。

山菜は、身近に春を感じる最適な食材です。いつでも簡単に手に入る温室育ちの野菜と違い、春にしか手に入らない、自然そのものの山菜ではその価値が違います。

山菜の中でも、ふきのとうは特に食べておきたい食材です。そして、最もダイレクトにふきのとうの味を感じる事が出来るのは、天ぷらではないかと思います。でも、せっかく作る天ぷらが失敗に終わってしまってはもったいないですよね。

簡単に美味しい天ぷらが揚げられる方法を記載しておきましたので、よろしかったら参考にしていただければ良いな。と、思います。

私のふきのとうの天ぷら作りの経験

ふきのとうは、その香りの良さから愛されている山菜です。寒い地域で、雪深い場所ほど良い香りがするとも言われているんです。

昔から、咳が止まらない時にはふきのとうを食べると止まる。と、言われているので、出来るだけ食べるようにしているんです。母親がよくふきのとうの天ぷらを作ってくれたのを思い出して、自分でも作ってみようと思いました。

ふきのとうは香りや苦味が特徴だと思っていますが、天ぷらに揚がった後のふきのとうは、更に香りが豊かとなり、味も苦味が少しまろやかになったように感じさせてくれます。

何度か試行錯誤して、やっと美味しいふきのとうの天ぷらが出来ました。ふきのとうそのものの味がするので、後から少し塩をかけて食べるというのが美味しいです。

ふきのとうの天ぷらの作り方

まず、ふきのとうは「灰汁」が強いので、天ぷらにする前にはきちんと灰汁抜きをしましょう。

灰汁を抜く方法として、まずは、鍋に半分ほどの水を入れて沸騰させてください。沸騰したら、重曹を小さじ1杯入れてください。重曹がない場合は、ベーキングパウダーでも大丈夫です。そこに洗ったふきのとうを入れて、10分から15分茹でてください。

灰汁が抜けたら、すぐに氷水に入れてください。それから、ふきのとうの水分をキッチンペーパーを使って拭き取り、それから混ぜておいた天ぷら粉にくぐすようにして、それから、ごま油を熱しておいた天ぷら鍋で揚げます。

浮かんできたら、もう出来上がりなんです。後は、お好みに合わせて、塩で食べるのも良いですし、タレで食べても良いです。

ふきのとうの天ぷらを美味しくするコツ

天ぷらを揚げる時には、天ぷら粉をどういう風に保存していますか?よく常温で天ぷら粉を保存している人もいますが、私は断然冷蔵庫に入れる派なんです。でも、急に天ぷらが食べたくなった時には、準備に困りますよね。


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私は、そういう時には、短時間ですぐに美味しく天ぷらを食べる為に、ボールに天ぷら粉を入れて、冷凍庫に入れておくんです。すぐに使いたい時には便利ですよ。30分も冷やしておけば大丈夫です。と、同時に水も出来れば氷水を使うと良いですよ。

そして、天ぷら粉を混ぜる時には、やはり炭酸水です。この時に勘違いしてはいけないのが、サイダーなどは使ってはいけないという事です。甘さがあると、出来上がった時に成功しないのでやめておいた方が良いと思います。その時にも、炭酸水は冷蔵庫で冷やしてから使う事をお勧めします。

それと、炭酸水は気が抜けていても大丈夫ですので、飲み残しなんかでも効果はあります。量としては、水と半々に入れると良いですよ。

混ぜる時には、私は泡立て器を使って、軽く混ぜます。箸の方が良いと思われそうですが、泡立て器で軽く混ぜた方が出来上がった時に衣がフワッとしているような気がするんです。

天ぷらを揚げる時には、材料が良いのはもちろんですが、粉を混ぜる時の温度や混ぜ方、そして揚げる時の温度も大切です。

これらが全てベストな状態で初めて美味しい天ぷらが揚げられるのです。美味しい天ぷらは、そう簡単には揚げられないのです。

これをやると、ふきのとうの天ぷらがまずくなる?

まず、灰汁抜きが不十分だと、まずくなると、私は思います。なので、私は少し長めに灰汁抜きはしています。

そして、出来るだけふきのとう本来の味を感じる事を大切にしようと思っています。下味的なものは、塩を少々降るくらいですし、出来上がった後もとりあえずはそのまま食べます。

天ぷらを揚げるにあたり失敗するのは、小麦粉を混ぜすぎるという事です。あまり熱心に混ぜすぎると、味が下がります。そして、高温になってからふきのとうを入れます。温度が不十分だと、それだけで味は落ちます。

それと、ふきのとうの水分をちゃんと拭き取らないと、美味しく揚げる事は 出来ないでしょう。面倒なひと手間をかけてこそ、美味しいふきのとうの天ぷらが食べられるのです。

まとめ

ふきのとうを食べるというのは、まさに春を食べるという事です。

微かな苦味が、新しい季節が来た事を知らせてくれます。少し手間がかかるふきのとうの天ぷらですが、ぜひ食べていただきたいと思います。

そして、少しの工夫で良いので、美味しく天ぷらを揚げる方法を実践してみて欲しいと思います。

山菜を美味しいと心結から思えた時こそ、やっと大人になれた気がします。私も、あんなに嫌だった山菜の味が美味しいと感じられるようになった時に、大人になったな~と思いました^^


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