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世界にはとてもたくさんの品種のトマトがあります。それらはスーパーではなかなか見かける事ができません。ならば自分で作るしかないですよね。

トマトの栽培と聞くと、ちょっととっつきにくい印象があるかもしれませんが、でも実はそ~んなには難しくないんですよ。

手軽に栽培できるのもトマトの魅力の一つです。自分で方法を理解して栽培すれば愛着も湧きますし、種まきから始めて、手塩にかけて育てたトマトの味わいは格別です。

苗を買ってきて植えるのもいいですが、やはり種まきをして育てた方が品種や味のバリエーションもより豊富に選ぶことができます。赤いトマトはもちろん、黄色に緑、オレンジや茶色や黒色と様々な色で選ぶのも楽しいですし、大玉からプチサイズなど形や大きさで選ぶのも楽しめます。

種から育てるトマト栽培の方法をご紹介しますので是非挑戦してみてください!

私のトマトの種まきの経験

私は、ようやく手に入れた自宅の畑(昔からの念願です)で、様々な野菜、植物栽培を楽しむ生活をしています。年間20種類くらいの野菜を有機栽培で作りますが、トマトは毎年必ず作る作物です。

ホームセンターで苗を買うと、品種が限られたり無農薬ではなかったりする場合が多いので、トマトは種から作るようにしています(ちゃんと栽培方法を学んで)。

海外の珍しい品種の種を扱うネットショップなど、野菜の種はインターネットで簡単に手に入る時代ですので、毎年違うトマトの種まきをして楽しんでいます。海外の品種で、ちょっと珍しいものをここでご紹介しておくと、グリーンゼブラという名前の緑色のものがあったり(なんか名前がかっこいいですよね)、黒色にマーブル模様(これ本当に珍しいと思います)などの様々な色のトマトがあります。

また、牛の心臓と呼ばれるとても大きな品種や、とても小さなトマトが鈴生りになる可愛らしいトマトなど様々な形のトマトもあります。自分好みのトマトを探して種まきをするのも楽しみの一つです。

トマトの種まき方法

以前、有機農家さんで研修を受けたことがあり、その農家さんに教えて頂いた方法で種まきをしています。

私の地域では、トマトなどの果菜類の種まきは毎年3月の初め頃です。私が暮らす地域は標高が高く気温も低いため、この時期の気温ではトマトの発芽は本来ならばできません。農家さんには、トマトの発芽には夜でも20度くらいの温度が必要だと教わりました。

そこで用いるのが、踏み込み温床という古くからの知恵を使った温室栽培という方法です。温度の悩みがある場合には、同じ方法が特におすすめです。

大事に育てる温室栽培

私は小さなビニールハウスを所有しているのですが、その中に高さ1.2メートル、横幅1.8メートルくらいの木枠で作った箱のようなものを作ります。その中に、落ち葉→米ぬか→落ち葉→米ぬかと、ミルフィーユのように落ち葉と米ぬかを積み重ねていきます。ある程度積んだ段階で水を加え、それを踏み込みます。

この作業を繰り返し、箱の中で1メートルくらいの高さになるまで落ち葉と米ぬかを埋めていきます。完成しましたら、箱の上にビニールをかけておきます。すると、2~3日で発酵が始まります。この時に出る発酵熱は相当なもので、落ち葉の内部は60~70℃ほどにもなります。


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夜でもビニールかけて保温すれば、20℃を下回ることはありません。水を加えながらかき混ぜると、約1ヶ月間は温度が持続します。

この温床の上に育苗トレーを置き、その上でトマトの種まきを行います。種をまいてからは、大体3~4日で発芽してきます。

発芽後は、日中は外に出して日光を浴びせ、夜は温床内に避難させます。発芽後3週間ほどで、育った苗は育苗トレーから大きな鉢に移植します。移植する頃には夜の気温も上がってきていますので、温床はそこでお役御免となります。

その後、温床は野ざらしにしますが、やがて分解が進み土へと変わっていきます。分解された落ち葉は、翌年の種まきに使う育苗土となります。

トマトの種まきをする場合の注意点

ご紹介した種まき方法を実践する上でで何よりも気を付けなければいけないのは、温度管理なのではないかと思います。私のやり方では特に重要な項目です。

3月に種をまいて早めに苗を作れば、その分収穫時期が早まるので毎年そうしていますが、遅霜の心配がない5月中旬以降であれば、苗を育てなくとも畑に種まきをして問題ないのではと思います。

直播きの場合は温度管理よりも、水管理が重要な項目です。トマトは成長に水をあまり必要としないので、水をやりすぎると貧弱で病気がちな苗になってしまいます。

また、育てた苗を畑に移植しする場合には、根が回るまでは水が必要ですが根が活着した後の水やりは全く必要ありません。根は土の中の水分を求めて、地面の中へ中へと潜っていきます。潜って広がっていった根は、水分はもちろん土壌内の養分もグングンと吸い上げていきます。こうして病気に強い、立派な苗を育てることが出来ます。

自分でトマトを作る喜び

トマトは生命力の強い野菜ですので、栽培方法をしっかりと理解すれば、栽培する事自体はそんなに難しくありません。比較的簡単に作れる野菜なのではないかと思います。

スーパーに売っているトマトは、早めに収穫して追熟するものがほとんどなのではないでしょうか。苗で完熟したトマトは日持ちがしないので、流通に乗ることっほとんどありません。

ですが、自家栽培では完熟するまで畑に置いておけるので市販のトマトとは味の濃さが段違いです。

濃厚で甘み乗ったトマトは、自家栽培をしないと味わえないと思います。

毎年10株ほどトマトを植えますが、夏の最盛期には取れすぎて困るほどになります。ご近所の方に差し上げるととても喜んで頂けますが、それでも余ってしまうほどです。その場合はトマトソースにして冷凍にしたり、ドライトマトにしたりしています。加工が簡単にできるのもトマトのいいところです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?自分で種まきをして作るトマトは、色や形、味わいまで様々なバリエーションを選ぶことができます。
イタリアの伝統品種、ドイツ生まれのハイブリット品種などなど、世界はたくさんの種類のトマトがあり、その種類はこれからも増えていくでしょう。

海外品種の種を扱うショップでは、カタログを見ているだけでもワクワクしてきます。

自分の好みに合ったトマトを見つけられるのも、種から作るという方法も楽しみの一つです。自家栽培ならではの品種だったり、トマトの味わいを、是非ともお試しください!


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