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散歩というと自然の多いところや近所を歩くというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

私は東京の23区外に住んでおりますが、都内(山手線沿線とその内側)に出かけたときには、帰宅ルート上にあるいくつか先の駅まで歩いてみるようにしています。

いつもは電車やバスで通過してしまうような場所、地下鉄に乗ると目にも入らないような場所を自分の足で歩くと、思いがけないすてきなお店を見つけたり、先入観を持っていた街が違う表情を見せていたりと、東京の奥深さを実感することができます。

歩きやすい靴、地図アプリ、水分補給の飲み物があれば気軽にスタートできます。

知っている街の違う表情を見つけに、夜の東京散歩に出かけてみませんか。

私が夜に都内を散歩した経験

街歩きが元々好きで、普段用事のあるときならば電車で通過してしまうような場所も、時間のあるときには一度は自分の足で歩いてみるように心がけています。

特に夜の散歩は、ネオンできらきらした街がきれいで、坂を上り切ったときなどに、遠くの街の表情が思いがけず見られることもあり、大好きです。

(もちろん、自転車や車には昼間以上に気をつけないといけませんが。)

これまでの散歩経験ですが、私は京王線沿線に住んでいるので、京王線はほぼ(小分けにですが)線路に沿って歩き通しました。

山手線沿線と山手線内側はまだまだ歩き足りないので、今回の散歩を敢行した次第です。

特に山手線の内側は、少し歩くだけでめまぐるしく街の雰囲気が変わる楽しい場所。

散歩の楽しみを知るには絶好のおすすめエリアです。

夜の散歩におすすめの東京都内のモデルコース

実際に私が歩いてみて、良かったなぁ~と思うモデルコースをご紹介します。

私の場合は銀座辺りからスタートするコースが今までで一番良かったです。

ではではご紹介していきます。

夜の散歩コース その1「日比谷のゴジラ像」

北海道に住む父が仕事で東京に来るということで、銀座で待ち合わせて主人と3人でごはんを食べた後、腹ごなしにちょっと歩こうかと、成り行きでの散歩になりました。

有楽町の駅で父を見送り、主人が「日比谷に新しくできたゴジラ像を見たい!」と言うので、まずはTOHOシネマズシャンテへ。

ライトアップされた新しいゴジラ像。主人はうきうきで写真を撮りまくっていました。

他にも、大きなカメラを携えた男性が何人かいて、このゴジラ像の撮影目的だったようです。

土曜夜の日比谷は、新しくできたミッドタウン日比谷、宝塚劇場などに多くの人が集まり、これぞ東京!都会の夜!といったすてきな雰囲気で、とてもテンションが上がりました。

外に座れる場所もたくさんありますので、デートにもおすすめです。

 夜の散歩コース その2「霞ヶ関」

この後、日比谷シャンテ脇を抜け、帝国ホテルのところで日比谷公園側に曲がり、日比谷公会堂の角を北西に折れると、雰囲気が一転!霞ヶ関の官庁街が姿を現します。


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平日昼間はどことなく近づきがたいこのエリアですが、土曜夜は各省庁の窓の明かりもまばら、街灯の立ち並ぶ中に歴史ある重厚な建物が浮かび上がり、普段テレビなどで見ているのとは全く違う、映画の世界に入り込んだような非日常的な雰囲気でした。

私たちはちょうど桜の時期に行ったため、各省庁の周りに植えられた桜が見頃で、ちょうど街灯でライトアップされたように見え、贅沢な景色を楽しみながら歩くことができました。

警備員さんが立っていてちょっと緊張する場面もありましたが、特に声をかけられたりすることもなかったですし、逆に何かあってもこの人たちがいるから大丈夫だろうなという安心感がありました。

夜の散歩コース その3「赤坂見附」

霞ヶ関ランプまでまっすぐ官庁街を突っ切り、本当はそのまま直進して衆議院の前を通るつもりだったのですが、間違えて復興庁のところで左折してしまい、内閣府下の信号のところで内閣総理大臣公邸脇の坂を上がって、もともと予定していた道に戻ることにしました。

このルートは坂を下って上るので、普段運動不足の私には、なかなか息が切れて大変でした。

でも内閣総理大臣公邸の周りのすばらしい桜並木は、さきほどの官庁街とは比べものにならないぐらいの美しさでした。息を切らして上った甲斐があったと思います。

その後首相官邸のところで溜池山王駅方面へ下るのですが、この坂はバリケードが張られていて警備員さんも立っていて、なかなか物々しい雰囲気でした。

一見すると通れなさそうに見えたのですが、「溜池山王駅へ行きたいんですが」というと警備員さんは普通に通してくれたので、バリケードは車両用で、歩行者は通れるようです。

この坂の雰囲気がまた素晴らしかったです。官邸側には水が流れていて、竹林があり、さきほどの桜とはまた違った日本らしい景色が広がっていたのと、坂の真っ正面に赤坂のビル群がきらきらしていて、この景色は唯一無二だろうなと感動しました。

夜に都内を散歩するメリット

夜も明るく、多くの人が活動しているということが東京の特徴であり特長であると思います。

都内と一口に言っても、エリアごとに街の役割や構成が全く違うわけですが、今回のように昼間とは全く違う表情を見せるエリアが各所にありますので、これを探して歩く、知らない街の表情を見つけるのが、夜の散歩のメリットであり醍醐味であると感じています。

昼間は交通量の多い道でも、夜になると車の量が減って、空気の汚れ具合も少し弱まる場合が多いという実感がありますので、幹線道路沿いを歩くにも夜の方が歩きやすいかもしれません。

そして、閉店間際のお店の前を通ると、お買い得品に巡り会えることもしばしば!

初めてのお店の商品にも手を伸ばしやすい時間帯であるとも言えるでしょう。

まとめ

夜の散歩は楽しいことも多いですが、とにかく安全確保が第一です。

私自身、無灯火の自転車にひやひやしたことも何度もあります。

周りをよく確認して、心に余裕を持って、安全第一で楽しみたいものです。

そして、地図アプリなどで道を確認するとき、逆に自分が通行の邪魔になっていないかということにも気を配る必要があります。

それから、もし住民の方がいらっしゃるようなエリアを歩く場合は、よそ者としてお邪魔させていただくというような意識で、なるべく存在感を消してそっと通り過ぎるということを心がけています。

自分も、周りも不快にならないように、できるだけ気を遣って散歩を楽しみたいものです。


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