ハウスでのメロン栽培の仕方についてお伝えしたいと思います。
メロンの生育の段階に合わせての注意点や、メロンを多くするコツ、甘味をのせるコツなど、おいしいメロンを栽培する為の情報を盛りだくさんにご紹介します。
私自身、元々は知識の乏しい状態で始めたハウスのメロン栽培ですが、3年もすれば見ためもそこそこ良し、大きさも良し、味はあま―いメロンを作る事ができました。私に限らず、ちょっとしたコツをしっかりとこなしていくことで、誰でも簡単に美味しいメロンを栽培することができるのです。
今回ご紹介するのは、元々はプロから教わった栽培方法ですので、最初は今回ご紹介する方法で作るのが良いと思います。自己流は上手なメロンが育てられるようになってからでも遅くはありません。ぜひこのハウスでのメロン栽培法についてご覧ください。
私自身のメロン栽培の経験
私がハウスでメロン栽培を初めて3年が経ちました。それなりに経験したと思います。
そして、私の場合、メロン栽培を教わったのは親からです。その親はメロン栽培歴20年超えのプロの農家なんです。その教えを元にメロン栽培を行い3年、一通りの流れもわかり、それなりに立派なメロンを生産することもできるようになりました。
そんなメロン栽培。やはり最初は四苦八苦です。メロンを栽培するにあたって収穫までに様々な仕事が待っているのです。
美味しいメロンを作る為にはその作業、ひとつひとつを丁寧に行い、ポイントポイントで水管理を徹底していく。こういった積み重ねがあまーい美味しいメロンとなっていくのです。
ゼロから商品になるほど完成度を高めたメロン作りの方法や、コツ、ポイントをわかりやすく紹介できればと思っております。
ハウスでのメロン栽培の方法
私が行うメロン栽培は種まきから始まります。メロンの定植が5月頭とすると3月下旬には種をまきます。種の発芽を促進させるコツとしては、一晩メロンの種をぬるま湯に浸す事です。これを行う事で、メロンの種から芽が出る確率がグンと上がります。
発芽するまで3~4日かかるので、その間は地温30度をキープすること。この温度管理がメロンの成長において常にポイントとなってきます。
芽が出た後は光を良く浴びさせます。ここでも地温30度程度は欲しいです。メロンの苗の成長に合わせて地温も徐々に下げていきます。4葉目が展開するまではポットなどで育てます。この頃には地温25度程度あれば大丈夫です。ここまでは水やりとしては土が乾いてきたら十分にぬるま湯をあげて下さい。4葉目がしっかりと展開すればいよいよポットでの生育は終わりです。ハウス栽培の本格始動です。
ハウスへ定植したメロン
最初のお仕事は芽かきです。メロンは2葉目と3葉目のこづるを残し、そのほかのつるや脇目は全て取り除きます。そしてその2本のこづるが大きくなった時、2本仕立てという、2本ツルが長く伸びられるよう整枝します。
続いてこの2本のツルがグングンと伸びていき、大体ツルについている葉っぱが10枚を超えてきたとき、その葉っぱの間についているツルを全て取り除きます。これが2回目の芽かきです。メロンはこの10枚目の葉っぱ以降にメロンの実を付けるのがおいしいメロンに育てるコツです。成長が進み葉っぱが20枚から25枚になったところで生長点を止めます。
そして10枚目の葉っぱ以降になったメロンの実を、10枚目に近い順に5個残し、全て取り除きます。すると、1株のメロンから2本のツルがでている状態になり、またメロンは1株に10個付いていることになります。
メロンの実が大きくなってくると次は摘果です。10個のメロンから4個を厳選します。この時、1本のツルから2つづつのメロンを残してください。あとは収穫を待つだけです。
メロンのネットが張ってきたころに、大量の水を与え肥大させます。そして収穫の10日前からは断水です。こうすることで、甘くて大きなメロンになるのです。
ハウスで栽培する場合の注意点
重要点はやっぱり温度管理です。ハウスで行うメロン栽培の一番の注意点は夏場の高温時の対応です。気温が30度を超える日が続くと、メロンも徐々に弱っていきます。
また、ハウス内が40度付近に達することもあります。するとメロンは焼けてダメになってしまいます。これが一番避けなければいけない事態です。夏場はハウスを全解に空けていても温度が上昇していきます。場合によっては、日よけをつけ、メロンを守ってあげる必要もでてきます。
また、ハウスでの栽培は突然の晴れ間にも気を付けなければいけません。寒くて風も強いからハウスを締めっぱなしにした結果、ハウス内は高温になりメロンが全滅してしまった。このような事象も多くあるのでハウス内の温度には気を配りましょう。
ハウス栽培のおすすめポイント
ハウスでのメロン栽培のおすすめなのは高温を保つことができる事です。注意点でもハウス内の高温とお伝えしましたが、おすすめポイントとしてもハウス内の高温です。これは夏場前の時期にとても有利にメロンを栽培できるのです。良い部分と悪い部分は表裏一体と言ってもいいかもしれません。
春先から夏にかけては寒い時期もあります。その時期はメロンはまだ子供。寒さで弱ってしまう事も多々あります。しかしハウス栽培では高温をキープできることで、後々の生育に大きな違いがでてくるのです。
また梅雨などの雨の多い時期にも活躍します。メロンは水に弱く、何日も雨降りが続くと弱り、場合によってはダメになってしまうのです。乾燥を望むメロンには雨が続く時期でのハウス栽培はとても大きな役割を担うのです。
まとめ
全体を通して、ハウスを使った方がメロン栽培は有利に進むことが多いです。夏場のハウス内の温度管理と突然の晴れ間に気を付ければ、丈夫な大きく甘いメロンができること間違いなしです。
ちなみに、忘れがちなのが水管理。メロンの実がなり、ネット形成期に大量の水を与えること。そして収穫の10日前からは断水すること。このポイントを忘れると小玉で水っぽいメロンになってしまうので十分に意識してやってください。
あとは記述した通り育てて頂ければ、立派なメロンが出来ると思いますので、ぜひチャレンジして下さい。