農家の収入の仕組みってご存知ですか。
最近は、将来は農家をやりたいと夢見ている方も多いと聞きますが、厳しい現実もたくさんある仕事ですね。。。
私自身、専業ではありませんが、地元の友人の畑を借りて農作物を育てて販売をしたことがあります。
当然、友人と共に出荷も手伝った事があります!
その際、私自身は収入はもらっていませんが。。。ただ、たっくさんの野菜をもらいましたし、友人の販売も手伝って、収入の事もしっかりと聞いたので、収入の仕組みも分かります。
※将来的に農家をしようかと思っていたので、実際に育てたり、収入を得る仕組みを調査するのが目的でした。なにより新鮮で自分が作った野菜を食べたいというのが一番の目的です^^
大分前の事で少し忘れている部分もあるので、今回、収入を得る仕組みを改めて学び直して、まとめたいと思いました。
農家の収入の仕組みを一緒に勉強してみませんか。
目次
農作物の収入の仕組みってどうなってるの?
農作物を育てたら農協に買い取ってもらうと言うイメージが強いかもしれませんが、具体的には、一体どのような仕組みによって収入を得る事ができるのでしょうか?
概要レベルではありますが見ていきましょう。ざっくりとイメージを掴んでいれば大丈夫です。
農作物が販売されるまでの仕組み
ざくっりと結論から言うと、
1.農協か市場に農作物を販売する
・農協に野菜を販売する
⇒農協から中央市場、地方市場に売られる
・直接市場に野菜を売る
⇒中央市場、地方市場に売られる
2。市場から仲卸(バイヤーと呼ばれる人達)に売られる。
3.仲卸からから販売店舗に売られる。
というのが大体の流れになっています。
※友人は市場やバイヤーにも知り合いがいるので、販売までの流れは当然分かってます。
農家としての収入は
上記でも説明をしている様に、基本的には、まずは農協に販売したり、市場に販売する事になります。
※産地直送などをしている農家だけは直接お客さんに販売する事もあります。あとは観光客に販売するケースも多いです。
なので、ここでの収入が「農家としての収入」になる訳です。
実は全体的な仕組みをあまり理解していない農家の方も多いと聞きます。
農協がいくらで買い取ってくれるのか?が結局収入になる訳ですから、その先はあまり気にしてない方が多い訳です。
農協や市場に販売する場合の注意点がある
そして、販売する時にも注意点があります。
よく言われるのは農協に結構な手数料を取られるとか、あとは市場に持っていっても値段は相手に決められる事が多いという話。
農業を頑張っている方からすると、この仕組みはちょっと悔しいですよね。。。
私の友人は専業農家なので、これには結構文句を言ってました^^;
中には交渉をする方もいるみたいですが、大抵の方は決められた価格で販売します。
友人と一緒に販売に立ち会った時も、多少は相談には乗ってもらいましたが、ほぼ相手の言い値で買い取ってもらいました。
言い値とは言っても、農協等であれば各野菜の値段は毎年ある程度決められているはずです。
また、さらに、
・配送料
・梱包料
などもかかります。
※配送料は農家であれば付いて回る問題ですね。
農協と市場のどちらに販売した方が良い?
農協ではあれば、ある程度安定的に野菜を卸す事ができます。
ただ、栽培にこだわりを持って作っている野菜(有機野菜など)であっても、他と同じ様な値段を付けられる事も。
なので、ブランド力のある農作物を栽培している方は、農協を通さずに市場やバイヤー、もしくはお客さんに販売することもあります。
この辺りは考え方にもよるのですが、最初は農協に販売をするのが一般的です。
農業をしっかりとビジネスとしてとらえている方は、市場や、もしくは直接お客さんに販売する方もいます。
農家の収入は不安定?
豊作なのに収入が少ないという話を聞いた事があるでしょうか?
基本的に最終的な小売り価格から逆算して算出されます。
豊作だと、自分が作ったものと同じ農作物が市場にたくさん出回るので、価格が非常に安く事もあります。
農家の収入例
今回、専業農家の友人に、改めて現在の実状を聞いてみました。
どの位の利益率なのか例をあげると、野菜の場合は100円の小売価格だと、作り手の利益は35円程度。
野菜の場合だと、大体は2割~4割くらいという話です。100円の小売価格で35円だとわりと良い方らしいです。
そして、年収ベースにするとどの位なのか?というのが特に気になる部分だと思いますが、販売する野菜もたくさんあるため、畑の大きさなどによって、合計の収入は大きく変わってきます。
友人の場合は年収にすると400万円~600万円弱あるらしいです。※年によってばらつきもあるんですね
それだけ聞くと、結構いいじゃん!
と思うかもしれませんが、友人一人で農家をやっている訳ではありません。
いわゆる世帯年収という訳です。※もちろん友人が主力で働いているのですが。
自分一人の年収にすると、200万~300万くらいかな~と言っていました。
結構時間もかかるし、なかなか大変だとも言ってましたが、友人は本当に農家が好きで、有機栽培の研究などもしているので、これからどんどん収入UPを狙っているらしいです。
その年によって収入は全然違う?
農家の収入はその年によって全然違います。
もう少し細かく言うと、
・販売ルートによって違う(農協や市場を挟むか、直接販売するか)
・豊作か、不作かによって当然違う
・農作物の種類によって違う
というように、ケースバイケースになってきます。
収入が一気に変わることもある?
収入が一気に変わるケースもあります。
友人の先輩の家も専業農家をやっているらしいのですが、その方の家では結構な収入があるらしいです。
その方は一家で有機栽培をしているため、かなり高い値段もつくらしいです。
やっぱりブランド価値が高まると一気に値段も高くなるとの事。
買取の価格も2〜3倍も違うんです。ものによっては5倍の値が付く事もあるとか。
もしも農家として収入を高めたいのであれば、ブランド化というのは、1つ念頭に入れておくべきかもしれません。
この辺りは一般的な仕事と同じと言えるかもしれませんね。
結構競争力の高い世界?
農業というのはわりと競争力の高い世界でもあります。
上述したように、人気のある農作物であったり、有名ブランドであれば価格は一気に高くなります。
どこでも売られているような農作物では、一般的な価格をつけられます。ここで収入には大きな差が出てきます。
ただしブランド力のある農作物を育てたり、本格的な有機栽培を行おうとすればそれにかかる費用も当然大きくなります。
なので、農業もやはりビジネスと言われる所以はこの辺にあるのではないでしょうか。
まとめ
という事で農家の収入の仕組みや例についてご紹介しました。
私個人としては農業は好きでやるものだと思っています。
好きだからこそこだわりを持つこともできるし、ブランド化をしたりできるのだと思っています。
なんとなく楽そうだなと言う理由で始めるのはあまりお勧めしませんが、土いじりが好きだとか、田舎でゆっくり生活するのが何よりの幸せだこういう場合にはお勧めできると思います。