家庭菜園でレタスを育てるには、肥えた畑が必要ですし、暑くても毎日世話をする必要があります。
それに、土をいじることにそもそも抵抗を感じる人も多いです。衣類も汚れますし、虫に沢山噛まれたりもしますよね。それゆえ、十分な畑にできるスペースを持っていたとしても、なかなか実行に踏み出せない方が多いと思います。何を隠そう、私自身もかつてはそうでした。。。
でも、やっぱり自分でレタスを育ててみたい!
それも、土で汚れることもなく、虫に噛まれることもなく、暑さで倒れることもなく、エアコンが効いた室内で家庭菜園を存分に楽しむことができる。それがご紹介する水耕栽培なのです。毎日育てていると、段々と愛着も湧いてきます。
しかも、基本的には特別なセットを購入する必要もありません。身の回りのものを工夫することで野菜を水耕栽培することができてしまうんですよ。特に、100円均一では色々とグッズが揃うので、便利です。
私自身のレタスの水耕栽培経験
私は三年前からレタスの水耕栽培を行っています。
挑戦しはじめの頃は、なにもわからず自己流で行っていました。
毎日のように100円均一に行っては、良い器はないか?など目を光らせながら練り歩いていたので、周りの人からはかなり怪しい人に映っていたでしょう。しかし、そんな視線もまったく感じなくなるくらい、没頭していました。
毎回トライアンドエラーでレタスの水耕栽培セットを手作りし、その都度上手く育てられるようになっていくことにも喜びを感じました。
まるで実験をしているようで、これをしてはダメ、あれをした方がいい、と、どんどん知識もたまっていきました。もちろん、インターネット上にも多くの情報がありますので、それらを参考にしながら自分なりのベストの栽培方法を見つけました。
レタスの水耕栽培を行う方法
では具体的に説明をしていきます。
レタスの水耕栽培は3つの段階に分けて考えると非常に分かりやすいんですよ。
1, 発芽
タッパーの中にキッチンペーパーを四つ折にし、少し厚みを持たせて敷き詰めます。この上に、ホームセンターで買った種をおくだけです。
発芽率はいいはずなので、育てたい本数プラスアルファをおいてください。数日のうちに、発芽します。
2, 育苗
高さ4cmくらいのプラコップ底に水が通る小さな穴を開け、ホームセンターで購入した川砂を8割りくらい敷き詰めます。
その上に発芽した種を置き、その上から5mmくらい砂を被せます。
そして、トレーに1cmほど液肥を張り、その上に先程のプラコップをのせてください。
底の穴から毛細管現象により液肥が吸い上げられ、砂全体が湿ります。
このまま、南向きの窓辺におき、水が枯れないように注意しながら放置します。数日で芽が出ます。
底の穴から根が覗くくらいまで育てましょう。根が覗くくらいの大きさになったら、プラコップごと水のなかに沈め、砂を丁寧に落とします。根を傷つけないように気を付けましょう。これで苗が準備できました。
3, 成育
成育用の容器をつくります。100円均一で、深さ10cm前後のタッパーを用意します。蓋に、半径5cmくらいのプラコップが引っ掛かるくらいの穴を開けます。ホールソーを使うと早くキレイに穴が開きます。
容器全体をホームセンターで買ったアルミテープで巻き、遮光します。液肥に光が当たると藻が発生するためです。先程開けた穴にプラコップをさしこみます。それぞれのカップのなかに、苗を入れ、ハイドロボールを敷き詰めて苗を支えます。
容器のなかには、1000倍位に薄めたハイポニカを入れます。プラコッフの底1cmが浸かる程度で十分です。毛細管現象で全体が湿ります。あとは南向きの窓辺において見守って下さい。液肥は一週間に一度取り替えるか、少なくなったら追加しましょう。
2, 3習慣もすれば、ベビーリーフくらいに育ちます。お好みの大きさになるまで育ててください。ちなみに、外側だけを摘んで芯を残すと、どんどん新しく葉がでてきます。ハイポニカは通販で購入できます。
水耕栽培の注意点
養分たっぷりの液肥を使っているので、液肥が光に当たると藻が発生します。藻が発生すると、養分が持っていかれる上に匂いが発生しますので、遮光には注意をしてください。
また、室内の温度設定も重要です。夏に室温が上がりすがると、茎が不自然に延び、味も見た目も落ちます。冬は寒すぎると育ちません。15℃から25℃位であれば育ちます。エアコンを入れ続ける必要がある季節もありますが、最近のエアコンは付けっぱなしにしても、さほど電気代がかからないものが多いです。
水漏れにも注意してください。私は100均一で買った薄いタッパーなどを使っていたので、水漏れが心配でした。スチールラックで沢山育てていたのでなおさらです。一番下の段に、大きい衣装ケースを設置して、万一の水漏れに備えていました。
水耕栽培についておすすめしたい事
水耕栽培がおすすめできるポイントは、完全無農薬であることです。屋外で畑で育てる場合、害虫の被害が免れないため、必ず農薬を使う必要があります。農薬を使わなければ、必ず虫にやられます。
一方で室内の水耕栽培ならば、基本的に害虫が入らないので、農薬を使う必要がありません。成長に必用な養分も液肥から十分にとれるため、安全安心、シャキシャキのレタスを味わうことができてしまいます。
また、畳一畳くらいのスペースがあれば、平行して色々な野菜を育てることができます。多くの種類を育て、ベビーリーフとしてお弁当に入れるのもいいですね。
自分で育てた野菜は格別美味しいですし、野菜全般よく噛んで味わいながら食べるようになりました。大人が楽しめるのはもちろんですが、子供の教育にも良いと思います。
まとめ
水耕栽培は、特別な設備が必要なく、特別な知識なしで手軽に楽しむことができます。野菜は強いので、様々な手作りセットでもしっかり育ちます。自分なりの最適な育成セットを作り出すのも楽しいものです。
味はもちろん、無農薬で安全安心の野菜を育ててたべることができます。小スペースでも色々な種類を育てることができるため、お弁当にももってこいです。
大人が楽しめることはもちろん、お子さんも必ず楽しめる!そして、勉強にもなるんです^^