Pocket

「シンプルなお掃除」という言葉をよく聞きますよね。従来の市販の合成洗剤を使わずに、身近にある安心な素材でお掃除をする方法です。沢山の種類の洗剤を使い分ける必要もなく、環境にもお財布にも優しいお掃除方法です。我が家でも沢山の洗剤を買うのをやめて、シンプルお掃除をしています。そのおかげで洗剤収納もスッキリして、一石二鳥です。

そして、そのお掃除法でよく使われるのが今回ご紹介している「クエン酸」です。クエン酸を使ってお掃除をすれば、排水を流しても環境にやさしく、手肌にも優しいと言われています。

ですが!ちょっと待って!!!

クエン酸は、お掃除にはとっても効果的なものですが、使い方を間違えれば危険な要素もあります。クエン酸の注意点を知って、効果的に安全にお掃除に使いましょう。

クエン酸ってそもそもナニ?

「クエン酸」柑橘類などに含まれる有機化合物でヒドロキシ酸の一種です。レモンやグレープフルーツ、あとはミカンなどを食べたときに「酸っぱーい!」と感じるあの味は、クエン酸によるものなのです。梅干しもそうですね。※ちなみにですが、クエン酸には疲労回復の効果もあります(何だか良く分からないけどすごい^^;)。

食用のクエン酸は、食品添加物としても使用され、「酸っぱさ」を足す目的で使用されています。なお、お掃除用のクエン酸は食用には使えませんので、注意が必要です。

クエン酸の長所

クエン酸は名前の通り、「酸性」です。酸性はアルカリ性に強い性質を持っています。アルカリ性の汚れに使用すると、中和されて汚れを落とすことができます。無臭なので臭いが残ることもありません。水にも溶けやすいので、扱いが非常に簡単なのです。

お掃除での使用方法としては、トイレのお掃除や、水垢の掃除などに向いています。トイレ内の尿汚れなどのアンモニアや、キッチン、お風呂場、電気ポットの水垢汚れのカルシウムに効果を発揮します。

クエン酸を水で溶かしたものを、スプレーの容器に入れます。これを使って、シュッシュと拭き掃除すると本当に気軽に使うことができます。(ただし、そのまま長く置かない様にして、1週間ほどで捨てましょうね)

お酢とクエン酸って一緒なの?

ちなみに、酸っぱさの代表で「お酢」があります。クエン酸お掃除の代用としても使用されます。お酢は「酢酸」ですのでクエン酸とは違うものになります。ツーンとした独特のにおいも特徴です。こちらも弱酸性で、環境や手肌にも優しくお掃除にも効果的です。ただし臭いが気になる方は、使用を控えてください。


スポンサーリンク


やさしいと言っても、所詮は酸性

クエン酸は「弱酸性」です。ナチュラルなお掃除素材でもありますが、所詮クエン酸は「酸性」です。酸性は取り扱いを間違えると非常に危険な物質なので、お掃除にも注意が必要です。

その注意点とは

高濃度、長時間の使用は避ける

クエン酸は、弱酸性ですが高濃度や長時間の使用は、手荒れの原因になることもありあす。お肌が弱い方はゴム手袋を装着して使用することをおすすめします。

大理石には使わない

大理石は炭酸カルシウムという成分で出来ています。クエン酸でお掃除すると、この炭酸カルシウムが溶けてしまいます。きれいにするはずが、クエン酸で溶けてしまいボコボコと穴が開いてしまった・・・。なんてことにならないように、使用はやめましょう。

油汚れや、たんぱく質汚れにはむいていません…

キッチンのギトギト油汚れや、フローリングの皮脂汚れにも向いていそうですが、効果は期待できません。油汚れやたんぱく質よごれも、同じ酸性ですので中和されないのでお掃除効果はありません。これらの汚れには、「重曹」を使うのが効果的なのです。

混ぜるな危険!

クエン酸はその名の通り「酸性」です。これは塩素系の漂白剤と混ぜたりすると、有害なガスが発生して非常に危険です。なので十分に注意をしましょう(保管場所にも注意しましょう)。特に、塩素系洗剤の近くには置かないようにしましょうね。クエン酸スプレーを作る際も、スプレー容器内に万が一塩素系漂白剤が付着しているといけないので、よく洗ってから使いましょう。

鉄はサビます

鉄製のものはサビてしまいます。これも要注意です!

子どもの手の届かないところに

クエン酸は「酸性」です。食用のクエン酸もありますが、万が一目に入ったら大変です。ですので、子どもの手の届かないところに保管しましょう。クエン酸スプレーも同様です。使用時に子どもにかからないように注意しましょう。スプレー用に濃度を薄めたものでも、子どもの手荒れになることもありますので、手袋で手を保護するか使用後は手洗いをしっかりしましょう。万が一目に入ってしまった場合、よく洗い流します。それでも違和感や痛み続くようであれば、眼科医に診てもらいましょう。

まとめ

ナチュラルクリーニングの代表とも言えるクエン酸ですが、長所と注意点を知っておくことでとっても便利なお掃除アイテムになります。使用方法、保管場所に注意して、クエン酸と長く付き合っていきましょう。


スポンサーリンク